高性能なケーブルを効率よく大量生産

2008年無錫共成はプッシュプルケーブルの開発に成功し、実用化を開始しました。
それと同時に、工場内にプッシュプルケーブル専用の加工ラインを設け、自動車用ケーブルや農機用ケーブルの中で最も高機能なケーブルを効率よく大量生産することを可能にしました。

Kyosei Push-pull Cableの構造

Push-Pullをスム−スに伝達する高密度ポリエチレンライナ−
弊社特性のプラスチック製の樹脂ライナーは、スチィフネスが大きく耐薬品性に優れ、潤滑性及び耐磨耗性抜群の製品で、−50℃から+100℃の温度範囲で、滑らかな フィーリングと耐久性を保持します。
アウターケーシング
高密度ポリエチレンライナーのまわりに多数の硬鋼線を長いピッチでストランドされて おり、充分な柔軟性を維持しつつ引張り及び圧縮荷重に対して高い剛性をもち、伸び縮みも殆どなく、優れたストローク効率を実現します。
インナーケーブル
Push-Puii Cableの性質上、引張り及び圧縮荷重に対し伸び縮みが少ない材料をを採用し、高い伝達効率を実現します。
高密度ポリエチレンジャケット
耐候性・耐薬品性・耐磨耗性に優れ、異物をシヤットアウトします。Stiffnessの硬性を利用 してコンジットを強力に保護し、Push-Pullの力を正確に伝える役目を果たします。
スリーブシール
耐磨耗性に優れ、柔軟性の高いスリーブシールはスイベルジョイント機構を完全に保護し、防塵製、防水性に優れています。
ロッドシール
スリーブシールと同様、ワイパー構造のシールです。操作のたびにロッドに付着した埃や湿気を拭い去ります。
耐蝕性に優れた端末金具
ハブ、スリーブ、ロッド、ナット、ワッシャーなどの端末金具は、耐蝕性に優れた鍍金が施されております。
スイベルジョイント機構
Push-Pull Cableの両端に組み込まれたロッドとスリーブの角変位は8°までを許容します。この角変位はロッドとコントロールアームの継手の円弧状の縦動きを円滑に伝えます。

Push-Pull Cableの選択方法

Push‐PullContror Cableは、4種類の標準シリーズによって5kg〜100kgまでの荷重範囲に対応しており、広範囲の用途にご利用を頂けます。
ご利用に際しては、最大荷重や、最大ストローク、ケーブル曲げ角度や曲げ回数等あらかじめご確認いただきたい設定条件がございますが、詳細につきましてはお気軽に弊社までお問い合わせください。

参考表ー1、標準シリーズ品の負荷容量と最小曲げ半径

シリーズ ジャケット
外径
(mm)
インナー
外径
(mm)
最小取付
曲げ半径
押し入力荷重(Max kg) 引き入力
荷重
(Maxkg)
入力側ストローク
25mm 50mm 75mm 100mm 125mm
20 6.5 1.8 50mm 10kg 5kg        
30 8.0 2.3 100mm 25kg 25kg 20kg 15kg    
40 10.0 3.5 150mm 50kg 50kg 40kg 30kg 20kg  
60 13.0 3.5 200mm 90kg 90kg 80kg 70kg 50kg 90kg

注)推奨入力荷重に対して、2〜3倍の安全率が見込まれています。上記の表以上の大荷重、大ストローク及び高温用など特別仕様品はご相談下さい。